動物性香料と漢方

Last Updated on 2021年7月14日 by caorimaison

疲れた時に栄養ドリンク(ユンケル)を飲み、ふと成分表をみると香料の世界で馴染みのある材料が記載されていました。
それは、「シベットチンキ」です。

シベットチンキとは、麝香猫の分泌物をアルコールで抽出したものです。
生薬としての効能は、糖・脂質代謝促進、体力回復などの作用があるそうです。

動物性香料の中でも高級品なので、中々目にすることがないのですが、
意外にも身近な商品に使用されていました。
ちなみに、シベットはシャネルの「No.5」という有名な香水に配合されています。

調べてみるとシベット以外にも、アンバーグリス(龍涎香)やムスク(麝香鹿)も香料としても有名ですが、
漢方としても使用されるそうです。

漢方と香料の歴史は密接で、歴史ある香料会社の多くは江戸時代から漢方薬の輸入業者で、
明治時代に入ってから香料を取り扱い始めたそうです。

一例をあげると、大阪の道修町には現在も製薬会社と香料会社が密集しています。

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