Last Updated on 2022年1月2日 by caorimaison
世に言う消臭方法は以下の4種類に分類されます。
「感覚的方法」「生物的方法」「物理的方法」「化学的方法」
「感覚的方法」・・・マスキング、中和、変調
「生物的方法」・・・微生物による分解
「物理的方法」・・・吸着、吸収、収着
「化学的方法」・・・中和反応、酸化反応、還元反応、縮合反応、付加反応
「感覚的方法」のマスキングと中和は似ているようで少し違います。
マスキングは臭いに対して、臭いよりも強烈な香りで蓋をするようなものです。
中和は臭い単独よりも、香りを加えると不快感が下がるというものです。
マスキングも中和も臭い成分を無臭化している訳ではありません。
消臭方法として一般的なのが以下の「化学的方法」です。
5つの反応の中で、最も私たちの生活に身近なものが中和反応です。
臭いには臭い成分により酸性とアルカリ性があります。
【アルカリ性】
アンモニア トイレのニオイ、動物の糞尿臭など
アミン類 魚の腐ったニオイなど
【酸性】
酢酸 体臭など
イソ吉草酸 足、靴から発生する嫌な臭いの成分
硫化水素 腐った卵のニオイ
酸性系の臭いにはアルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)が有効ですが、
アルカリ性の臭いに対してはクエン酸などが効果的です。
例えば、ファブリーズも中和反応を利用した消臭法で、ファブリーズにはアルカリ性と酸性の臭いの両方に対応できるバッファーと呼ばれる化合物が含まれています。
消臭サービスでよく聞くオゾンや光触媒は酸化反応に含まれます。
ちなみにProlitec社のAirQの消臭方法は縮合反応を利用しています。