Last Updated on 2021年3月15日 by caorimaison
色と香りに関するストーリーを2つご紹介します。
全ての色はRBGで表現できるように、
香りも基本となる7つの香りで全ての香りを表現できるかという挑戦を試みた人がいました。
1963年に英国の化学者であるジョン・アムーアは樟脳臭、刺激臭、エーテル臭、花香臭、ミント臭、ムスク臭、腐敗臭の7つを原臭と考え、発表しました。
しかし、7つの原臭だけで香りが再現できるか検証したところ、うまくいきませんでした。
色を感じる受容体は3種類しかありませんが、匂いの受容体は400種類もあるためです。
インターネットが普及した今でも、写真や動画など色情報は伝達できますが、
香りは複雑すぎてインターネットで伝えることができません。
時を経て2018年に長谷川香料が香りを色の組み合わせで伝える「AROMA RAINBOW」に関する論文を発表しました。
ソムリエがワインの風味を表現する時に「赤い果実」や「黒い果実」など、色の情報を加えて説明しているところからヒントを得たようです。
実際に香りを感じなくても、色の組み合わせで何となく香りを想像できるのが不思議です。