ペンシルベニア大学にある、モネル化学感覚研究所(以下、モネル研)のオズドナー博士のチームは、人間には嗅覚を司る受容体が味覚を感知する舌乳頭(舌の上部)にもあることを発見した。
この発見はChemical Senses誌で発表された。
オズドナー博士のチームは人の味覚細胞を培養し、調査したところ、舌に嗅覚の受容体が沢山あることを見つけた。
そして、チームはカルシウムイメージング法を使い、舌の細胞が嗅覚受容体と同様に匂いの分子に反応することを確認した。
結果として、嗅覚受容体は、舌の上にある味覚受容体と相互に作用しながら「味覚システム」としての役割を担っていることが分かった。